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ジャズ -チック・コリア特集〜日本独自企画のピアノ・トリオ・シリーズ

チック・コリアの最新作は、ジャズ・レジェンドへ捧げたピアノ・トリオ・シリーズ!

クリスチャン・マクブライド(b)とスティーヴ・ガッド(ds)によるアルバム「スーパー・トリオ」の余韻も冷めやらぬこの早い時期に、チック・コリアが再びピアノ・トリオ作品に挑みました。 それも、シリーズで次々発表し、それぞれ違うメンバーとトリオを組んでいるので、毎回音楽の発展の仕方や方向性、カラーといったところも当然異なります。ジャズ・ピアノを聴くには最適なトリオ・セッティングでもありますし、これは早速全部チェックせねば! 即興演奏に主眼を置くジャズでは、ミュージシャン同士のインターアクションが重要になってきます。鉄壁のベテランやチックを刺激する若手との演奏など、 それぞれヴァリエーションに富んだ内容をお楽しみください。
また、今回は各3アルバムがそれぞれマイルス・デイヴィス、セロニアス・モンク、ジョー・ヘンダーソン、といった3人のジャズ・ジャイアンツに捧げられた作品ということもあり、 3人のプロフィールも交えながらのご紹介です♪

※単曲のご購入は、各楽曲の詳細ページから行ってください。

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プロフィール

マイルス・デイヴィス(Miles Davis, 1926年5月26日 - 1991年9月28日)はアメリカのイリノイ州アルトン生まれ。父は歯科医であったため、マイルス自身は他のジャズプレイヤーよりとても裕福な環境で育った。母は音楽の教師をしており、その影響で10代の頃からトランペットに興味を持ち演奏練習をしていたという。 18歳でニューヨークへ上京し、ジュリアード音楽院へ入学。しばらくしてチャーリー・パーカーのバンドに加わる事になる。そして1947年には、チャーリーやマックス・ローチのサポートを得て、初のリーダー・セッションを行っている。
ビ・バップの伝道師チャーリー・パーカーのもとで活躍するも、マイルスは新たな可能性を求め、1948年に編曲家のギル・エヴァンスと出会う。 ギルの協力を得て、ウェスト・コースト・ジャズの影響を受けた『クールの誕生』を制作。その後もギルとは度々共同制作を行い、後に一大傑作「スケッチズ・オブ・スペイン」を残すこととなる。
1950年代中期にはハード・バップの旗手として活躍。1955年になるとジョン・コルトレーンなどを加え、第一期クインテットを結成。1959年にはビル・エヴァンス(p)をピアニストに迎え、代表作の一つ『カインド・オブ・ブルー』を制作。モード・ジャズの方法論を示した。
その後何度かのメンバー・チェンジを経て、1964年秋にはマイルス、ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスという 今や伝説となった第二期クインテットを確立。このクインテットはジャズ界の方向性に決定的な影響を及ぼすインフルエンサーとなった。 1960年代以降はエレクトリック楽器を導入、フュージョンの世界を開拓すると、80年代にはその色合いをさらに深めていく。90年代になり、遺作『ドゥー・バップ』ではヒップホップのミュージシャンであるイージー・モー・ビーをゲストに迎えるなど、最後まで時代を見据えた音楽活動を展開した。

 マイルストーンズ〜マイルス・デイヴィスに捧ぐ/チック・コリア(p) エディ・ゴメス(b) ジャック・ディジョネット(ds)

マイルストーンズ〜マイルス・デイヴィスに捧ぐ/チック・コリア(p) エディ・ゴメス(b) ジャック・ディジョネット(ds)

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ビル・エヴァンスとの共演でも知られるエディ・ゴメスをベースに、キース・ジャレットとの活動などでも知られるジャック・ディジョネットをドラムスに迎えたピアノ・トリオ。マイルスのクインテットが過渡期にあった1968年から71年にかけて、ジャックとチックはマイルスのクインテットに在籍している。ベースのエディは50年代後半に共演をしている。その他のマイルス・スクール卒業生同様、彼らもまた、マイルスが自分たちや音楽の世界に対してしてくれたことに対して愛情を感じてきたという。
このマイルスへのトリビュート作品では「ソーラー」や「ウォーキン」といったマイルスが書いたオリジナルを織り交ぜ、マイルスへの抒情的意味合い十分な内容となっている。

ック・コリア(p)、エディ・ゴメス(b)、ジャック・ディジョネット(ds) 2006年1月14日ニューヨーク、ヒルトン・ボール・ルームにてライヴ録音。

 クッキン/マイルス・デイヴィス・クインテット

クッキン/マイルス・デイヴィス・クインテット

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マイルスが残した最高のバラード・プレイ「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」が聴ける。マイルス・デイヴィスが1956年に行なったふたつのマラソン・セッションのうち、後者で残された演奏を纏めた1枚。このときのセッションは4枚のアルバムに収録され、順次リリースされている。中でもこの作品はバラード「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」の名演によって、多くのファンから愛聴されてきた。

マイルス・デイヴィス(tp)、ジョン・コルトレーン(ts)、レッド・ガーランド(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds) 1956年10月26日 ニュージャージーにて録音

  

プロフィール

セロニアス・スフィア・モンク (1917年10月10日 - 1982年2月17日) は6歳の時にピアノの演奏を始め、10代の頃にはある福音派の伝道者とともにしばらく各地を回り、教会のオルガンを弾いていたという。
10代の末頃に、ジャズ演奏の仕事が見付かり始めた。1941年頃の ジェリー・ニューマン(Jerry Newman) の録音に登場している。この録音は、ニューヨークのクラブ、「ミントンズ」(Minton's) で行われ、セロニアスは此処でこのクラブのバンドのピアニストとして雇われていた。
40年代初頭より、ジャズ・ピアニストとしての活動を始める。彼の演奏スタイルは、この頃は「ハード・スウィンギング」と呼ばれる類いのもので、 アート・テイタム(Art Tatum) のスタイルに近かった。1944年にモンクは、自身の最初のスタジオ録音を コールマン・ホーキンス・カルテット(Coleman Hawkins Quartet) と共に行っている。1947年にネリー・スミス(Nellie Smith) と結婚、同じ年に彼のバンド・リーダーとしての初めての録音がなされた。1950年代と1960年代を通して、モンクは巡業と録音とを主にこなすことになる。
1970年代の始めからは、表舞台から姿を消した。1971年11月に彼の最後の録音が行われ、彼の生涯の最後の10年間はごく数回の演奏が行われたのみである。幾つかの情報源によれば、モンクは双極性障害(躁鬱病)に苦しんでいたという。1982年に脳梗塞で亡くなっている。
「ラウンド・ミッドナイト」などの名曲も残した20世紀の偉大な作曲家、そして稀に見る独創的なインプロバイザーであり、そのユニークなスタイルが広く世間一般に高評価を得るようになるまでに、非常に時間がかかったアーティストでもあった。1989年制作の映画『ストレート・ノー・チェイサー』で、クリント・イーストウッドがセロニアスの生涯と音楽についてのドキュメンタリーを制作している。

 モンクス・ムード〜セロニアス・モンクに捧ぐ/チック・コリア(p) クリスチャン・マクブライド(b) ジェフ・バラード(ds)

モンクス・ムード〜セロニアス・モンクに捧ぐ/チック・コリア(p) クリスチャン・マクブライド(b) ジェフ・バラード(ds)

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現代ジャズ・ベース界を代表する俊英、クリスチャン・マクブライド、ブラッド・メルドーやジョシュア・レッドマンなど、超一流ジャズメンからひっぱりだこのドラマー、ジェフ・バラードと組んだこのトリオでは、セロニアス・モンクの楽曲「Think Of One」やデューク・エリントンの名曲「Sophisticated Lady」など、モンクと縁の深い楽曲にプラスαして、チックのオリジナルも織り交ぜた、変化に富んだ内容だ。<br>当日はワシントン州のワイナリーでオープン・エアーのもとで収録された。観客は芝生に座り、ワイナリー提供のワインで寛ぎながらこのライヴを楽しんだという。そんな素敵な雰囲気が、この楽しい演奏を生むことに貢献しているのだろう。

チック・コリア(p)、クリスチャン・マクブライド(b)、ジェフ・バラード(ds) 2005年8月27日ワシントン州、トシラン・セラーズ・ワイナリーにてライヴ録音。

 モンクス・ミュージック/セロニアス・モンク

モンクス・ミュージック/セロニアス・モンク

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セロニアス・モンクのキャリアを代表する名曲の数々を自作・自演した傑作中の傑作。セロニアス・モンクが書く曲には独特の雰囲気とメロディ・ラインに特徴がある。これは生涯で繰り返しレコーディングしたそれらの曲からもっとも個性的なナンバーを選び、自作・自演した傑作アルバム。唯一の例外となった讃美歌「アバイド・ウィズ・ミー」では、モンクのアレンジを得て4人のホーン奏者が荘厳な響きを奏でる。

セロニアス・モンク(p)、ジョン・コルトレーン、コールマン・ホーキンス(ts)、ジジ・グライス(as)、レイ・コープランド(tp)、ウイルバー・ウエア(b)、アート・ブレイキー(ds) 1957年6月26日 ニューヨークにて録音

プロフィール

ジョー・ヘンダーソン(1937年4月24日 - 2001年6月30日) 兄弟の影響もあり、幼少から音楽に親しんだというジョーはレスター・ヤング、チャーリー・パーカー、スタン・ゲッツなどを好んで聴いていたという。1950年代中頃のデトロイトの音楽シーンで活動をはじめ、ニューヨークから訪れる著名なミュージシャンと共演。 その頃にはウェイン州立大学に入学し、ジャズを学んでいる。クラスメイトにはユッセフ・ラティーフやバリー・ハリスといったその後の大スターもおり、互いに切磋琢磨したであろうことが伺える。
60年代初頭にケニー・ドーハム(tp)の導きでニューヨークに活動の拠点を移し、ハード・バップ・シーンに身を投じたものの、そのスタイルはビ・バップはもちろんR&Bやラテン、アヴァンギャルドの影響も見せた。 66年までホレス・シルバー(p)のバンドに在籍し、かの有名な「ソング・フォー・マイ・ファザー」では重要なソロを聴かせている。シルバーのバンドを抜けた後はフリーとして活動、あわせてケニー・ドーハムと共にビッグ・バンドも結成、作・編曲面への興味もみせている。 また、60年代はブルーノートに多くの録音を残し、ホレス・シルバー、アンドリュー・ヒル、ハービー・ハンコックなどの重要アルバムの成功の裏で、決して無視できない存在感とハード・ブロウを披露した。さらにマイルス・デイヴィスの第二黄金期カルテットにも参加し、録音は残されなかったものの、ライヴではしばしばクァルテットのパフォーマンスを 食ってしまうほどの演奏を繰り広げたという。
60年代後半になると、マイルストーン・レーベルに移籍することを境にして、アヴァンギャルドな方向性やジャズ=ファンク、フュージョン的なアプローチを試みるようになる。また、政治的な色合いを見せるアルバムも制作している。
70年代にはサンフランシスコへ移住、それまでの演奏、録音活動に加え、音楽の教鞭もとるようになった。テナー・アイコンとしての地位を不動のものとした80年代は、ジャズ・スタンダードに再び光りを当てるようになり、かつてほどの盛り上がりを欠いていたジャズ・シーン復興の立役者といった役回りも期待された。
90年代は人気が広く一般にまで広がっていき、穏やかな晩年を過ごしたといえる。

 ドクター・ジョー〜ジョー・ヘンダーソンに捧ぐ/チック・コリア(p)ジョン・パティトゥッチ(b)アントニオ・サンチェス(ds)

ドクター・ジョー〜ジョー・ヘンダーソンに捧ぐ/チック・コリア(p)ジョン・パティトゥッチ(b)アントニオ・サンチェス(ds)

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アルバム「スーパー・トリオ」であらためてチック・コリアのトリオ作品が大ヒットしている中、チック・コリア・アコースティック/エレクトリック・バンドで活躍したジョン・パティトゥッチ(b)、とチックが最近共演したドラマーの中で最もインスパイアされたアントニオ・サンチェス(ds)の強力トリオによる最新スタジオ録音。ご紹介のトリオ・シリーズの第1弾である。 2曲目の「ドクター・ジョー」はまさにジョー・ヘンダーソンに捧げた作品。チック曰く「ジョーのスピリットを感じながら演奏できた」という本作は、今まで経験しなかった楽しく、かつ、自信に満ち溢れた内容だ。

チック・コリア(p)ジョン・パティトゥッチ(b)アントニオ・サンチェス(ds) 2007年4月13-14日 マッド・ハッター・スタジオにて録音

 ミラー、ミラー/ジョー・ヘンダーソン

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極めて個性的なサウンドを持つテナー・サックスの非凡なスタイリスト、ジョー・ヘンダーソン。この作品はロン・カーター、ビリー・ヒギンズという、鉄壁のリズム・セクションで挑んだ1980年の作品。そして、ピアノはチック・コリア。80年代といえば、エレクトリックな試みに走っていたチックがアコースティックへの回帰を強めていた頃。 チックは「MIRROR, MIRROR」、「BLUES FOR LIEBSTRAUM」という難解な自作曲を持ち込み、テナーの巨人、ジョーに挑みかかっている。    

ジョー・ヘンダーソン(ts)チック・コリア(p)ロン・カーター(b)ビリー・ヒギンズ(ds) 1980年1月録音

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