ペドロ&カプリシャス
ペドロ&カプリシャス ベスト撰集<24/96>
“CHOICE”が産声をあげた1970年代というと、ジャズの世界ではフュージョン全盛期と言われますが、決してジャズの世界がフュージョン一色に染まった、ということではなく、ストレート・アヘッドなジャズも、着実にその歩みを続けていた時代です。 現在e-onkyo musicでご紹介している、ドイツのenja、エラ・フィッツジェラルドやオスカー・ピーターソンの作品をはじめ多くの傑作を残したPabloなど、70年代初頭に生まれ、今も沢山の人に指示されるストレート・アヘッド・ジャズ を残したレーベルは数多く、今回入荷した“CHOICE”もそのひとつ。ひとつひとつの作品が、実によくスウィングしており、これぞジャズ!という喜びを感じていただけることでしょう。 1972年に録音を開始した“CHOICE”は白人ジャズメンを中心に録音しましたが、ローランド・ハナなど、黒人ジャズメンの演奏も録音しています。また、人気プレイヤーだけでなく、真に創造的なプレイヤーを録音する、というモットーのもと、才能と将来性のある 新人の録音にも積極的に取り組み、80年代ジャズの担い手たちを世に送る役目も果たしたといえます。例えば、ピアノのジョアン・ブラッキーン。スケールが大きく、アグレッシブなプレイスタイルは バークリー音楽大学の教え子、上原ひろみにも引き継がれており、今日まで脈々と引き継がれるひとつの系譜の始まりが“CHOICE”であった、とも言えるかも知れません。
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ジョアン・ブラッキーン/Tring-A-Ring
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『スヌーズ』で大きな注目を浴びたジョアン・ブラッキーンが、ピアニストとしての卓越した力量と共に、コンポーザーとしての才能を世に示したのがこの2作目。“ブレッカー・ブラザーズ”の一員として人気を築きつつあったマイケル・ブレッカーの参加も話題。彼女のオリジナリティーに富む音楽性が高く評価されると共に、全員の意欲的なプレイにも目を向けたい。 ジョアン・ブラッキーン(p)マイケル・ブレッカー(ts)セシル・マクビー(b)クリント・ヒューストン(b)ビリー・ハート(ds) 1977年3月&5月録音
バディ・デフランコ/Waterbed
バディ・デフランコはチョイスに2枚のアルバムを残しているが、この第2作目はアコーディオン奏者のゴーディ・フレミングを相手にしたカルテット編成。 白人クラリネット界きっての名手が新たな意欲を燃やしていた時期のセッションだけに、熱のこもったプレイを展開。再演によるタイトル曲も古いファンには懐かしい。 バディ・デフランコ(cl)ゴーディ・フレミング(accor)マイケル・ドナード(b)ピーター・マガディニ(ds) 1977年1月&5月録音
トゥーツ・シールマンス/Captured Alive
ハーモニカの名手トゥーツ・シールマンスが本レーベルに残した唯一の作品で、リズム・セクションも強力。シールマンスの滋味溢れるプレイを見事に引き立てながらも、彼等の実力を十二分に見せたソロを交歓し合って魅せる。リーダーの作品中でも最もタイトな1枚だろう。エリントン、コルトレーン以下のナンバーも魅力。 トゥーツ・シールマンス(hca)ジョアン・ブラッキーン(p)セシル・マクビー(b)フレディ・ウェイツ(ds) 1974年9月録音
ジョアン・ブラッキーン/Prism
ジョアン・ブラッキーンのチョイス・レーベルへの3枚目は、2作目と同様にオリジナル集となっている。トリオおよびカルテットによる前作と較べて、はじめてのデュオというのも話題。ビル・エヴァンスの素晴らしいパートナーであったエディ・ゴメスのベースとの迫力に溢れるスリリングなインタープレイが聴きものだ。 ジョアン・ブラッキーン(p)エディ・ゴメス(b) 1978年8月録音
レニー・ポプキン/Falling Free
レニー・トリスターノの許からはリー・コニッツ、ウォーン・マーシュという名手達が出ているが、本アルバムのレニー・ポプキンも門下生から育った1人。師トリスターノの影響を彼の音楽全体から強く感じさせるがクールなスタイルの中にも柔軟さと、スウィンギーな歌心を持ったプレイが光る。ニューヨークでのライヴ録音。 レニー・ポプキン(ts)エディ・ゴメス(b)ピーター・スカタレティコ(ds) 1979年9月録音
ブルース・フォアマン/Coast To Coast
リッチー・コールのグループで主流派の逸材として注目を集めたブルース・フォアマンの初リーダー作品。確実なテクニックと表現力を備え、新人らしからぬ安定感に富む彼のギター・プレイは、トリオを通じて鮮やかな印象を与えずにはおかない。78年録音のデモ演奏を一緒に収めているのも、ファンにとっては実に興味深い。 ブルース・フォアマン(g)ディック・ヒンドマン(p)ピーター・バーシャイ(b)スコット・モリス(ds) 1980年4月録音
アダム・マコービッチ/From My Window
アダム・マコービッチは1977年のダウン・ビート誌人気投票で、「ヨーロピアン・ジャズ・ピアニスト」の首位に選ばれた逸材。 チェコに生まれ、ピアノの伝統を全て吸収、アート・テイタム流の卓越したテクニックの持ち主としても有名。スタンダードを主に自作曲を加えたこのソロ集では彼の優れた素質が見事に捉えられている。 アダム・マコービッチ(p) 1980年10月録音
ジミー・ジュフリー/River Chant
ジミー・ジュフリーはかつてポール・ブレイを含むトリオによって進歩的な演奏に取り組んでいたが、徳永清志とランディ・ケイと組んだこのユニットも非常に個性的な音楽を創り出している。自作集ということで彼自身の世界が強く出ているのも特色。東洋的なものを加え、様々な民族的要素を感じる演奏が繰り広げられている。 ジミー・ジュフリー(ts,cl,fl,bfl)キヨシ・トクナガ(b)ランディ・ケイ(ds) 1975年4月録音
ニューヨーク・ジャズ・ギター・アンサンブル/4 on 6X5
ボブ・ウォードをリーダーに置いたギター・グループの日本デビュー作品。「すばらしいアレンジ、アンサンブル、ヒップなソロ」とジョン・アバークロンビーも絶賛しているように、5人のギター奏者達が繰り広げる演奏は、これらの要素を全て満たして快調。ここではウェス・モンゴメリーからのインスピレーションを強く感じる。 ボブ・ウォード(g)ポール・メイヤー(g)スコット・ハーディ(g)ビル・ビックフォード(g)ピーター・リーチ(g)スティーヴ・アルコット(b)タロー・オカモト(ds) 1985年3月録音
ジーン・リース&ロジャー・ケラウェイ/Leaves On The Water
ジーン・リースは作曲家として知られるほか、ジャズ評論家としても活躍している才人。ここでは珍しく歌手としての才能を印象づける。伴奏ピアニストのロジャー・ケラウェイの曲が大半を占めているが、ビル・エヴァンスの名曲を取り上げているのも嬉しい。歌そのものは特別に達者ではないが、味のある表情に惹かれる。 ジーン・リース(vo)ロジャー・ケラウェイ(p) 1985年7月録音